プログラミングを学び始めたばかりの皆さん、パソコンに自動で色々な作業をさせたいと思ったことはありませんか?プログラムを書くというのは、実はパソコンに対してお願いごとをすることに似ています。しかし、パソコンに正確に「何をしてほしいのか」を伝えなければ、パソコンはただ黙って立っているだけです。この「パソコンにお願いごとをする」ための魔法の言葉、それが「If文」です。
お願いごとの基本:If文
If文は、パソコンに対して「もし〜なら、これをして」というお願いをする時に使います。ものすごく簡単な例で言うと、こんな感じです。
VB
If 条件 Then
' 条件が真の時に実行する処理
End If
もし今日が雨なら、傘を忘れずに
VB
Sub CheckTheWeather()
Dim weather As String
weather = "Rainy" ' 今日の天気は雨です
If weather = "Rainy" Then
MsgBox "傘を忘れずに!"
End If
End Sub
このプログラムは、「もし今日の天気が雨なら、”傘を忘れずに!”と教えて」とパソコンにお願いしています。
でも、もし晴れだったら?:Else
もし条件が違ったら、別のことをしてほしい時は、「Else」を使います。もし雨じゃなかったら、洗濯をするのはどうでしょう?
VB
If 条件 Then
' 条件が真の時に実行する処理
Else
' 条件が偽の時に実行する処理
End If
もし今日が雨なら傘を、そうでなければ洗濯を
VB
Sub CheckTheWeather()
Dim weather As String
weather = "Sunny" ' 今日の天気は晴れです
If weather = "Rainy" Then
MsgBox "傘を忘れずに!"
Else
MsgBox "洗濯日和ですね!"
End If
End Sub
このプログラムでは、「もし雨なら傘を忘れずに、そうじゃなかったら洗濯をしましょう」とパソコンにお願いしています。
もっと詳しくお願いしたい時は?:ElseIf
条件がもっとたくさんある時は、どうするか。それには「ElseIf」が役立ちます。
VB
If 条件1 Then
' 条件1が真の時に実行する処理
ElseIf 条件2 Then
' 条件2が真の時に実行する処理
Else
' どの条件も真でない場合に実行する処理
End If
もし雨なら傘を、雪ならブーツを、晴れなら洗濯を
VB
Sub CheckTheWeather()
Dim weather As String
weather = "Snow" ' 今日の天気は雪です
If weather = "Rainy" Then
MsgBox "傘を忘れずに!"
ElseIf weather = "Snow" Then
MsgBox "雪なので、ブーツを履きましょう!"
Else
MsgBox "洗濯日和ですね!"
End If
End Sub
このように、「ElseIf」を使うことで、天気が雨か、雪か、それ以外かによって、パソコンから違うアドバイスをもらうことができます。
まとめ
今回は、プログラミングにおける非常に大切な文法の一つ、If文について基本的な説明をしました。If文は、プログラムに「条件に応じた判断」をさせるための重要なツールです。単純な条件判断から始まり、複雑なプログラムの動作も、If文やその関連構文(Else、ElseIf)を組み合わせることで実現できます。
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