プログラミングで大切なのは、ただ動くだけでなく「読みやすく、理解しやすいコード」を書くことです。特にVBAでは、後から見返したときや、他の人が見たときにも理解しやすいように、コードを整理し、コメントをしっかり書くことが重要です。今回は、VBAでのコーディングのベストプラクティスと、効果的なコメントの付け方をわかりやすく解説します。
変数の命名
読みやすいコードの第一歩は、変数にわかりやすい名前をつけることです。
❌ よくない例
VB
Dim x as Integer
Dim y as String
✅ 良い例
VB
Dim rowCount as Integer
Dim customerName as String
変数の目的が一目でわかる名前をつけましょう。
インデントを揃える
コードの構造がわかりやすくなるよう、インデント(字下げ)を揃えます。
❌ よくない例
VB
Sub ExampleSub()
If condition Then
DoSomething
End If
End Sub
✅ 良い例
VB
Sub ExampleSub()
If condition Then
DoSomething
End If
End Sub
不要なコードの削除
使われていない変数や、コメントアウトされた古いコードは削除しましょう。
コメントの基本
コメントはコードの読み手にとってガイドのような役割を果たします。特に複雑な処理や、なぜそのコードを書いたのかを説明するのに役立ちます。
コメントの付け方
- VBAでコメントを記述するには、シングルクォーテーション(
'
)を行の先頭に置きます。 - 目的を明確にする:「何をしているのか」よりも「なぜそれをしているのか」を説明します。
- 簡潔にする:長すぎる説明は避け、必要な情報だけを含めます。
- 更新する:コードを変更したら、関連するコメントも更新します。
コメントの例
VB
' シートの初期設定を行う
Sub シート初期化()
' シート1を選択
Sheets(1).Select
' A列の幅を自動調整
Columns("A:A").AutoFit
' セルA1にタイトルを設定
Range("A1").Value = "データ一覧"
End Sub
この例では、各ステップの目的がコメントで説明されており、何をしているかが一目でわかります。
まとめ
読みやすくメンテナンスしやすいコードを書くことは、VBAプログラミングにおいて非常に重要です。変数の命名、インデント、不要なコードの削除、そして適切なコメントの使用を心がけましょう。これらの習慣を身につけることで、あなたのVBAコードはより理解しやすく、効果的なものになります。
コメント